エロゲ規制問題に関し、先日より、minoriゆずソフトなどのメーカーが、対応策としてオフィシャルサイトへの海外からのアクセスを禁止するという処置に出ました。

この件に関して、海外のオタクがどのような反応を示すのか興味を持っていたんですが、生憎、私は英語はあまり得意ではありません。海外のその手のサイトに行ってみましたが、よくわかりませんでした。

それで、海外のオタクの反応を記事にしているサイトのどこかが取り上げていないかと探していたところ、該当する記事をあげているサイトがありましたので読んでみました。

それが予想に反して酷い内容だったので驚いてしまいました。詳しくは以下のリンク先の記事を見て欲しい。


■minori、海外からの自社サイトへのアクセスを遮断 その1Suzacu Late Show
http://suzacu.blog42.fc2.com/blog-entry-42.html


より重要な点は、minoriの告知文を読むと次の事実を忘れているように思えることだ。規制賛成を扇動していた日本のマスコミや禁止圧力をかけていた政治家、そしてそれに意気地無く従った業界の審議団体などの行動のことである…

米国の小人数のお節介な人権団体のせいで世界中の非日本人が責めを負ってしまうのでは、論理的で納得のいく措置とは言えない。外国人嫌悪に基づいた措置のように見えてしまうのだ。

世界と自国のお粗末な政治家と臆病な企業家に対して、日本人は明確に”ノー”と言うことを学ぶ必要があるように思える。


んとも酷い言いようだな、おい!



正直言って失望しました。国内の事情をわかっていないとはいえ、よりにもよってメーカーやソフ倫を批難するなんて見当違いもいいところ。

海外の圧力に負ける日本政府の批判にも違和感を感じずにはおられません。

そしてそれらは外国人嫌悪に基づいた措置と結論づけている。むちゃくちゃだ。安っぽい、使い古された日本批判の常套文句で締めくくって思考停止してしまっている。

なんともまあ、ひどい勘違いなんでしょうか。どうしてメーカーがこういった処置に出なくてはならなかったのか、少しも分かって頂けないようです。

汚い外国人、俺たちのサイトから失せろ!

という見出し文句も酷い。誰も言っていないだろう。メーカー側も苦肉の策でそうせざるを得なかったという事情を少しでも汲んでもらえないものなんですかねえ。

メーカーも外国人に直接恨みはないですよ。ただ国内の事情でそうしなければならなくなっただけ。別に外国人差別をするつもりはないし、むしろ外国人の要請を受け入れた形なのだから、外国を尊重してるのではないのか。自分たちの立場からのみ見ればそう見えるのかもしれないですけどね。

あなたたちの国の要請でこうなっちゃったんですよ?外国人を馬鹿にしていたらそんな要請無視しますよ?


そもそも、原因を作った人間がなにを言うかと。海外での事象が起きなければ、今回の騒動はなかった。そのあたりをどう考えてるのですかねえ。

少しは自分たち(の国)のしでかした事を反省したり、自分たちに何ができるか考えたりしているかと思いきや、日本の政府や業界を弱腰だと批難すると勘違いも甚だしい。批難するなら騒ぎを起こした自分たちの国の団体とか議会とかを批難しろよと。


私がこの海外の反応で覚えた違和感は次のとおり。




■正規の顧客でもないのに批判するな。

メーカーは海外向けに商品を作っていない。輸出も認めていない。海外でやっているのは違法な手段で手にいれたか、販売店が勝手に海外に売った、もしくは外国人自身が通販なり、実際に日本国内のショップに買いいったりして手に入れたもの。少なくともメーカー側は海外のユーザーに対してなんの責任も負わないし、顧客として認める必要もない。

>minoriは外国人の金など必要ないし、欲しくもないらしい。

まさにその通りですが何か?

エロゲに関して、現状では海外への輸出をオフィシャルでは行っていないんだから、海外で売れようと売れまいと、メーカーにはほとんど影響はない。少なくとも今回のようなリスクを冒してまで守らなくてはならないほどの利益ではない。そもそもファン活動とはいえ違法に改造を行っている人間が偉そうに言うことではない。


■外野が無責任な事を言わないでくれ。

メーカーは警察の摘発などから自分たちを守らねばならないし、そのために自主的に対策をするのは当然である。海外のユーザーがメーカーの代わりに逮捕されるのなら別だけれども。当事者でないものが、無責任な事を言うものではない。国内のユーザーに対してならばいざ知らず、海外のユーザーの為に摘発される危険を冒さねばならない道理はこれっぽっちもない。


■そもそもおまえらが言うな。


勝手に遊んで、勝手に騒いで、議会とかで取り上げられ、騒ぎになっても何もしなかった人間。そもそも騒動の原因の根幹にあった海外のユーザーが日本やメーカーを批難する権利はこれっぽっちもない。


■日本の置かれた立場を理解してくれ。


日本政府の反応はある意味当然である。日本という国は資源を輸入し、国内で加工して海外に売るという国の性質上、お客様である諸外国には強気に出られない。少しの圧力でも敏感に反応してしまうのは、ある意味仕方がないこと。日本の商品を買ってもらう為には、よほどの理由がない限りは弱腰にならざるをえない。

ニッチな産業であるエロゲ業界の為と、外貨を大量に獲得してくれる、自動車産業や電機産業などの他の産業の利益を犠牲にはできはい。外国の風潮にさからって日本製品の評判を落としエロゲ産業やオタク文化を守るのと、それらを切り捨てて日本の輸出貿易を守るのと、どっちが大事かは火を見るよりも明らか。日本も好きで弱腰だという訳ではない。


■姿勢が大事なのと、メーカーの優しさを理解してくれ。


串などをさせばアクセスできるので無意味との意見もあるが、とりあえず形だけでも規制してますよという姿勢を示して見逃してもらおうとするのは、規制対策の常套手段。エロゲ業界に限ったことではない。そういう対策をやってるという事実がを内外に示すのがまずは大切。とりあえずは簡単には見れませんよという姿勢を示すのは十分意味のあること

また今回の事はメーカーにとっても青天の霹靂。とりあえず、すぐにやれる対策といえばこれくらいしかないだろう。

それにそういった隙があるおかげで、海外ユーザーもサイトを覗けるじゃないか。海外からでも見ることができるという余地を残してもらってるんだという事になぜ気付かない。分かってても言っちゃだめだろう。見たいのだったら、ちょっと工夫してこっそり見てねって事なんじゃないのか?こんな元も子もない批判をして誰が得をするのだろう。


■そういう対策を取らせたのは外国側


この対策は日本人が好きで海外のユーザーに意地悪してるんではない。日本以外でも簡単に入手できるのはけしからん!と言う外国の要求に応じて行ったもの。責めるならそんな要求を突きつけた国や人たちにいいなさい。当事者にされてしまった日本人が言う事なんか聞いちゃくれないのだから、できるのならその国のファンがなんとかするべき。できなくてもいいが、少なくとも日本を批判するのは間違ってる。




とりあえず以上のような事を、批判してる海外のオタクに対して言いたい。ほんと、今回はお門違いなこの反応に正直呆れてしまいました。日本の文化であるオタクが海外で認められて、それを好きだと言ってくれる外国人が増えてるのは嬉しいし、それを出し惜しみしたり、独り占めにしたりするのは間違ってるとは思います。

しかし、このような事態になってしまった以上、そういった認識を考え直さねばならないと思いました。また、海外のオタクがこのような態度でいるならば、海外へ対するゾーイングも考えなければならないのではと思います。そもそも海外のファンの多くは違法な手段でアニメやゲームを手にいれていると聞きます。そういった連中が今回の事を批難しているなら、盗っ人猛々しいと言わざる得ません。

中国で不正コピー品で遊んでいて、日本の純正品のメーカーに不都合があったから弁償しろという人と同じですね。

前にも書きましたが、ホント沙織事件と構造がよく似てますよ。

海外のオタク=万引き中学生(不正をした)
英国議会や米国某団体=万引き中学生の父親(不正をしたのはこんなものを作るからだ)
日本政府=警察(では取り締まろう)

そう置き換えると、あの事件と今回の事件、構図は一緒のように思えます。


私は同じ趣味を持つ物同士、国を超えて仲良くしたいと思っているし、日本の事を良く思ってくれる海外のオタク達を歓迎したい。日本の作品が世界の共通言語となって、世界中のいろんな国の人たちとオタク文化を通して理解しあえることは素晴らしい事だと思っていました。でも、こういう事態になってなお、無責任な言動をとるのであれば、そういった認識も変わらざる得なくなります。

私は今回の騒動で海外のオタクを叩こうとは思いませんでした。彼らだって被害者なのですから。表現規制に反対する仲間だし、日本という国やメーカーを愛してくれている人たちだと思っていました。今回の事でなんだか裏切られた気分になってしまいましたよ。

だって、今回の問題でそもそもの敵は規制を押しつけようとしている人間達でしょ?自分たちのエゴを日本に押しつけた英国議会や米国の団体、それにこの機会を利用した日本国内の規制推進派の活動家達でしょ?海外のオタク達も私たちと同じようにメーカーに同情的だとばかり思ってました。違うんですね。残念です。

海外の事情で日本からエロゲやオタク文化が無くなるなんて事になると私は外国人を恨まずにはおれなくなるでしょう。こんな事が続くようなら海外のオタクに対する反感が生まれ、国内のオタク文化を守るためオタク文化の鎖国もやむを得なくなるでしょう。

今回の事態がもし深刻な状況を迎えると、日本のファンと外国のファンの間に大きな溝ができかねないことをしっかり認識して欲しいです。少なくとも見当違いな無責任な発言は控えてほしいです。そういう発言が結局自分たちの首を絞める事になることに気が付いて欲しいです。



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