どもども、夕凪です。昨晩、「キャナルシティ博多」の映画館でで今話題のアニメ映画「涼宮ハルヒの消失」を観てきました。

ハルヒはエンドレスエイトあたりで見限りをつけていたし、最近、映画見に行っても糞映画にしか当たらないんで、正直、話のタネに程度の認識で行きました。

まあ、京アニだし、みんな面白いって言ってるし、大外しすることはないだろう。どうせレイトショーで見るしなーwって感じで映画館に行きました。

まあ、近頃話題になってるし、前日にツイッターなどで「面白いよ」っていう話は聞いてはいたんですけどねー。それでも、どうせよくある角川アニメ映画でファンサービス的な内容なんだろう?って思って、軽い気持ちで見に行ったのでした。

涼宮ハルヒの消失2


■結論から言うと?


で、どうだったかというと…すみませんでした!京アニ舐めてました!

予想以上に面白かったんだよ!!いやまじで。

あまり期待せずに行ったせいもあるんでしょうけど、とにかく、文句なしに良かった。

駄目出しするところがないほど楽しめました。ハルヒファンなら間違いなくこれは観ておくべきものではないかと。特に長門ファン。見逃すと一生悔やむよw

っていうか、噂通り、長門を見る映画ですねw まあ話自体やキョンの右往左往っぷりも見どころですが、とにかくまず言えるのが長門が可愛い。どうしようもなく可愛い。まあ今回の話のキーパーソンですからね。ハルヒより重要な役割です。

ネタバレになるんで内容については詳しくは書かないんですけど、とにかく長門を見る映画だと思っておいて間違いないでしょう。あの長門は正直卑怯だ!萌えざるを得ない!


■作画


京都アニメーションといえば作画の良さなんですが、この点も文句なしによかったですね。

映画館のスクリーンのような大きな画面で、描かれた絵を見る必要があるのか?ってずっと思っていたんですけど、考えを改めます。京アニの作品こそスクリーンでみるべき!

TV画面で見ても、背景とか綺麗ですよね。それが映画館のスクリーンに映し出されるとこれまた格別な感じで、意外に良いものでした。実写映画に引けを取らないって言うのは言い過ぎでしょうか?


■シナリオ


ストーリーですが、起承転結がしっかりしていて、とてもわかりやすい感じだったと思います。

起=いつものSOS団の日常
承=事件発生キョンが状況を把握するのに右往左往
転=問題が解決へと動き始める
結=謎解き、伏線回収。

いつものSOS団の日常シーンから入って、事件につながっていく部分の見せ方は上手いと思いました。最初TV版を視聴していた人には慣れた日常を見せることで、劇中の世界に入りやすくなったんだと思います。

あと演出過多な部分もありましたが、劇中にどんどん引き込む作りはすごいと思いました。映画館でこれだけ集中して見られた映画は久しぶりです。

そして最後の怒涛の展開は必見。あーこれで終わりかな?って思ったら、まだ全然終わりじゃなかった展開は楽しかったなあ。けっこう最後は引っ張る感じです。もちろん良い意味で。

途中、気になる部分あったんだけど、ちゃんと後に理由が述べられて納得できましたしねー。シナリオもしっかりしてると思います。隙のない出来です。


■キャラクター


長門が可愛かったのは言うまでもないですが、ハルヒも可愛かった。登場シーンの状況っていう部分もあったんですけど、中盤で登場したときはおお!って思いましたwああいうハルヒもいいなあw あとは退場したはずのあのキャラの登場ですね。詳しく書けないのが残念ですw

とにかく、ハルヒのキャラはだいたい出演してるので、どのキャラのファンも楽しめるのではないかと。あとモブキャラやチョイ役のキャラも萌えるw

でも、なにはともあれ、何度も言うようですが「涼宮ハルヒの消失」は長門に萌える映画です。どちらの長門も良い。とても良い。表情とか仕草とかたまんない。また、その差も萌えどころではあります。どちらも根は同じ長門だと考えると、いろいろと萌えどころ増えてくるんじゃないでしょうか?

長門ファンじゃなくても萌える。っていうか、僕はどちらかといえばハルヒファンだったのですが長門ファンに転向します!もう決めました!w

つーか僕ならこっち選びそう…。その点だけは過剰移入できなかったかなw

涼宮ハルヒの消失1



■長門もいいけど…


何度も言うように、この映画の魅力は長門って部分が大きいのですけれど、もうひとり注目して観てもらいたいのが、主人公のキョンです。

このシリーズはキョンへの共感もこの作品の魅力だと思います。事件に翻弄され右往左往するキョンに、僕はすごく感情移入させられました。


ほかのハルヒの話もそうですけど、SOS団のなかで唯一普通の存在のキョンが主人公だからこそ、観客(視聴者)もお話の世界に入っていきやすいんじゃないでしょうか?

特殊な設定のほかのメンバー、宇宙人でも未来人でも超能力者でもなく、ましてや、無自覚に特殊な力を持っているハルヒでもなく、またおのおの強烈な個性を持ってるそれらのキャラに視点をおかなかったのがこの作品の評価をぐっと引き上げているんだと思います。

あえて普通の、すこしやる気はないけど、どこにでもいそうな、そうギャルゲやエロゲの主人公にいそうな(あの手のゲームは主人公に共感させる必要があるので無個性なキャラが好まれる)キョンの視点で語られる部分が上手いなと。


キョンの独白は、多少大げさではあるものの、だいたい観客が思っていることを代弁してくれている。また、キョン自体にも無個性ながらキャラとしての魅力もあるし、変化というか成長もおもしろい。

そこらへんの絶妙なさじ加減が、この話の主人公として最適だったのではないかと、この映画を見て改めて思いました。とくに消失のキョンはTVシリーズよりも魅力的だったと思います。


■劇場の様子


劇場ですが、平日月曜日のレイトショーなのに半分ほど埋まってました。まあ場所の違いもあるんでしょうけど、レイトショーでこれだけ席が埋まってるのを見るのは初めてでしたね。一応席は自由席でしたが、休日、祝日などは全指定になるみたいなので注意してください(キャナルシティ博多の場合)

客層は、オタクな感じの人ばかりかと思ってましたが、案外カップルや女性も多くて、普通の映画とかわらない感じでした。さすがに年齢層は若そうでしたが。おじさんおばさん家族連れはいない感じ。アニメも一般受けしてきたのかな?っていう印象を受けました。

あとレイトショーではやってる階のショップがクローズしてるので、飲み物等をわざわざ2フロア戻って買いに行かなきゃならないのが不便でした。


■総評


思い返してみると、アニメになる前、ラノベでハルヒを読んでいたころは、まさか将来劇場で見れる作品になるとは思いもしませんでしたねー。

まあ人気作ではありましたが、おそらく京アニに出会ったおかげでここまでこれたのではないかと思います。そう考えると幸せな作品なのかもしれませんね。

とりあえずTV版や原作知ってる人には文句なしにオススメですが、知らない人だとどうだろう?この映画からハルヒの世界に入ることは可能かな?

まあ、これ以前の作品を知らないとわかんないところもあるとは思いますが。

映画館でアニメを見るのは高校の頃に友達に「風の大陸」ほかを見に連れていかれた時以来ですが、意外にスクリーンで見るアニメも良いものだなって思いました。

正直もう一回観たいです。そういう事は今まで思ったことはないのですが、この映画に関してはそう思えました。リピーターキャンペーンもやってるみたいですし、もう一度見に行くかもしれません。

涼宮ハルヒの消失パンフ



■追伸


本編上映前に劇場版アニメ「文学少女」の予告が流れました。僕は見に行くつもりですが、一番好きなキャラのななせのキャラデザがイメージとは違うような…。いや見てみると慣れるだろう…そう思っておこう。そちらも今から楽しみです。

文学少女ポスター



■追伸その2

パンフレットの中にマウスパッドが入ってたwシールタイプのヤツなのでもったいなくて使えねー。メモ帳もそうだけどwなるほどこれだから他のパンフが700円なのにこれだけ1000円だったんだw

あと実際に「長門有希ちゃんの消失」っていうコミックがあるのねw考える事はみんな一緒だなwwwそれと「公式ガイドブック 涼宮ハルヒの消失」というのも出るらしい。買っておかねばw


■サウンドトラック
劇場版 涼宮ハルヒの消失 オリジナルサウンドトラック劇場版 涼宮ハルヒの消失 オリジナルサウンドトラック
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■主題歌
優しい忘却優しい忘却
茅原実里

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■原作
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